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【Linux】Ubuntu22.04LTSのキーボードをMac同様に英数、かなキーを使って日本語入力する

6 min

こんにちは。ナミレリです。2012年モデルのMacBook Air (13-inch, Mid 2012)を蘇らせるべく最新のUbuntuである22.04LTSをインストールし普通に使えるまでの設定をする第二弾です。

Ubuntu22.10やParallels Desktop for Macの場合は下記の記事もご覧ください。

今回はUbuntu22.04LTSのキーボードをMac同様に英数かなキーを使って日本語入力すると題して、Macユーザーが普通にキーボードを使えるまでの設定を紹介します。

Linuxをインストールして使ってみたけどキーボードが期待通りに認識しなく、日本語入力が使いにくいと思っているMacユーザーの方も多いと思います。結構なハマりポイントがありますのでしっかり紹介していきたいと思います。

この記事を読めばMac同様に英数、かなキーを使って日本語入力することができるようになります。

この記事(シリーズ)はこんな人にオススメ

  • Ubuntuの日本語入力をMac同様に英数かなを使いたい!
  • 古いMacbookをLinuxで蘇らせたい!

この記事(シリーズ)でわかること

  • xevを使って認識名やキーコードを確認する
  • その認識名を使ってMozcの設定を行う
  • Ubuntuの日本語入力をMac同様に英数かなが使えるようになる

MacBook Air (13-inch, Mid 2012) にUbuntu22.04LTSをインストールし、またMacBook Air (13-inch, Mid 2012) のバッテリーを自分で交換しました。こちらの記事もぜひご覧ください。

この記事のMac環境(Ubuntu22.04LTSをインストールしたMacbook Air)

MacBook Air (13-inch, Mid 2012) 

Ubuntu22.04LTS

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目次

まずはXorgを選択する

Ubuntu22.04ではデフォルトのX Window SystemがWaylandとなっています。ログイン画面の右下からXorgに変更することができます。WaylandはXorgの後継となるX Window Systemですが、本記事で記載するMozcでMac同様に「英数、かなキー」を使って日本語入力を切り替える際に不具合がでますので、Xorgを選択します。

現在のX Window Systemを確認する

以下のコマンドで現在のX Window Systemが確認できます。(XorgかWaylandのどちらで動いているか確認できます)


echo $XDG_SESSION_TYPE
x11
# Xorgで動いている


echo $XDG_SESSION_TYPE
wayland
# Waylandで動いている

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ターミナルからキーボードレイアウトを設定する

dpkg-reconfigureを使ってインストール済のパッケージを再設定できます。コマンドを実行したターミナルに設定画面が表示されます。引数にkeyboard-configurationを指定してキーボードレイアウトを調整し再設定します。


sudo dpkg-reconfigure keyboard-configuration

下記の設定を一通り完了した後に再起動をする必要があります。私は何度設定しても反映されなくて数日ハマりました・・・。必ず設定後に再起動しましょう。

【1】キーボードのモデルを選択:Apple Aluminium(JIS)を選択する

Apple Aluminium(JIS)を選択し、TABを押して<了解>Enterを押します。

キーボードのモデル選択画面
キーボードのモデル選択画面

【2】キーボードが由来する国:Japaneseを選択する

Japaneseを選択し、TABを押して<了解>Enterを押します。

キーボードが由来する国の選択)
キーボードが由来する国の選択

【3】キーボードのレイアウト:Japanese(Macintosh)を選択する

Japanese(Macintosh)を選択し、TABを押して<了解>Enterを押します。

キーボードのレイアウトの選択
キーボードのレイアウトの選択

【4】ナショナル/ラテンモードの切り替え:切り替えなし

切り替えなしを選択し、TABを押して<了解>Enterを押します。

ナショナル/ラテンモードの切り替えの設定
ナショナル/ラテンモードの切り替えの設定

【5】ナショナル/ラテン入力の一時切り替え:一時切り替えなし

一時切り替えなしを選択し、TABを押して<了解>Enterを押します。

ナショナル/ラテン入力の一時切り替えの設定
ナショナル/ラテン入力の一時切り替えの設定

【6】AltGrとして機能させるキー:キーボード配置のデフォルト

キーボード配置のデフォルトを選択し、TABを押して<了解>Enterを押します。

AltGrとして機能させるキーの設定
AltGrとして機能させるキーの設定

【7】コンポーズキー:コンポーズキーなし

コンポーズキーなしを選択し、TABを押して<了解>Enterを押します。

コンポーズキーの設定
コンポーズキーの設定

【8】Xサーバを強制するのにControl+Alt+Backspaceを使うか?:いいえ

いいえを選択し、TABを押して<了解>Enterを押します。

Xサーバを強制するのにControl+Alt+Backspaceを使うか、使わないかの設定
Xサーバを強制するのにControl+Alt+Backspaceを使うか、使わないかの設定

ここまでの設定を完了した後に再起動します。私は何度設定しても反映されなくて数日ハマりました・・・。必ず設定後に再起動しましょう。

再起動は右上のメニューから選択しても良いですし、下記のshutdownコマンドを用いても良いです。

右上のメニューから再起動を選択

sudo shutdown -r now

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キーボードレイアウトを表示してレイアウトを確認する

再起動後、キーボードレイアウトを表示してレイアウトを確認します。メニューの右上の「A」をクリックし「キーボードレイアウトを表示」をクリックします。

メニューの右上の「A」をクリックしキーボードレイアウトの表示をクリック
メニューの右上の「A」をクリックしキーボードレイアウトの表示をクリック

スペースキーの左右に「Eisu」と「Hiragana」があることを確認します。

入力ソース切り替えのキーボードショートカットをOFFにする

無事に「Eisu」と「Hiragana」が認識されていることを確認したら、次にMacと同じように英数キーとかなキーで日本語入力の切り替えができるようにするために、デフォルトで設定さいれている入力ソースの切り替えキーボードショートカットを無効にします。

メニューから設定をクリック

メニュー右上から「設定」をクリックします。

メニュー右上から「設定」をクリック
メニュー右上から「設定」をクリック

設定画面でキーボードを選択、ショートカットの表示とカスタマイズをクリック

設定画面の左側のメニューで「キーボード」を選択し、右側で「ショートカットの表示とカスタマイズ」をクリックします。

設定画面でキーボードを選択、ショートカットの表示とカスタマイズをクリック
設定画面でキーボードを選択、ショートカットの表示とカスタマイズをクリック

キーボードショートカット画面でタイピングをクリックし無効にする

キーボードショートカット画面でタイピングをクリック

「前の入力ソースへ切り替える」と「次の入力ソースに切り替える」を無効にします。

タイピング画面の設定前
タイピング画面の設定前
タイピング画面の設定後
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【ココがポイント】xevで「英数」と「かな」のキーを確認する

ココが最大のポイントです。xevで英数かながどのように認識されているか認識名とキーコードを確認します。

xevというユーティリティでキーコードを確認します。

xevとは?

xevを起動すると「Event Tester」というウィンドウが表示されます。その「Event Tester」ウィンドウに渡されるイベントがターミナルに表示されます。キーボード入力、マウスの移動、クリック、マウスポインタのフォーカスイン・アウトなど様々な情報を取得することができます。

xevを起動する

xevを起動すると下記のように「Event Tester」というウィンドウが表示されます。


xev

xevを起動しEvent Testerが表示される
xevを起動しEvent Testerが表示される

英数キーとかなキーの認識名とキーコードを調べる

英数かなを入力して、認識されているか認識名とキーコードを確認します。

xevで英数キーとかなキーの認識を確認
xevで英数キーとかなキーの認識を確認

見やすくするには下記のようにコマンドを入力します。(Ctrl+cで終了です)


xev | awk -F'[ )]+' '/^KeyPress/ { a[NR+2] } NR in a { printf "%-3s %s\n", $5, $8 }'

131 Hiragana_Katakana
130 Eisu_toggle

【ココ重要】
一見、正しいように見えますが、英数かなキーが逆に認識されていることがわかります。

私の環境では、ログインシェルがzshの場合に英数かなキーが逆に認識されてしまいます。

入力したーキーxevでの認識
英数131 Hiragana_Katakana
かな130 Eisu_toggle
入力したキーとxevでの認識のまとめ

Mozcによるキー設定

下記の表のように設定をします。(xevでの認識が逆なのでややこしいですが)

キーxevでの認識Mozcの設定
英数131 Hiragana_KatakanaIMEを無効化
かな130 Eisu_toggleIMEを有効化
入力したキーとxevとMozcによるキー設定のまとめ

メニューの右上の「A」をクリックし「Mozcのプロパティ」を表示する

メニューの右上の「A」をクリックし「ツール」→「プロパティ」をクリックします。

右上の「A」をクリックし「ツール」→「プロパティ」をクリック
右上の「A」をクリックし「ツール」→「プロパティ」をクリック

Mozcプロパティで編集をクリック

Mozcのプロパティが表示されるのでキー設定の選択の「編集」をクリックします。

Mozcプロパティで編集をクリック
Mozcプロパティで編集をクリック

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ヘッダーの入力キーをクリックしてソートし「Hiragana」を「IMEを無効化」にします。

ヘッダーの入力キーをクリックすると名前でソートされますので、「Hiragana」を探します。4項目見つかると思いますので、それぞれコマンド列をクリックして「IMEを無効化」を選択します。

Mozcキー設定「Hiragana」:変更前
Mozcキー設定「Hiragana」:変更前
Mozcキー設定「Hiragana」:変更後
Mozcキー設定「Hiragana」:変更後

「Hiragana」を変更していますが、実際のキーでは英数キーの設定を変更したことになります。

ヘッダーの入力キーをクリックしてソートし「Eisu」を「IMEを有効化」にします。

続いて「Eisu」を探します。4項目見つかると思いますので、それぞれコマンド列をクリックして「IMEを有効化」を選択します。

Mozcキー設定「Eisu」:変更前
Mozcキー設定「Eisu」:変更前
Mozcキー設定「Eisu」:変更後
Mozcキー設定「Eisu」:変更後

「Eisu」を変更していますが、実際のキーではかなキーの設定を変更したことになります。

全て終わったら再起動します

最後に再起動します。


sudo shutdown -r now

これでMac同様に英数、かなキーを使って日本語入力することができるようになりました。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の【Linux】Ubuntu22.04LTSのキーボードをMac同様に英数、かなキーを使って日本語入力するはいかがでしたでしょうか。dpkg-reconfigure keyboard-configurationで設定後は必ず再起動することやxevを使ってかな英数キーの名称やキーコードを確認して、Mozcで設定変更するやり方を紹介しました。みなさんのMacライフに少しでもお役に立てたら幸いです。

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