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【初心者向け】Macでターミナルを活用する(中編)

6 min

【初心者向け】Macでターミナルを活用する(中編)

こんにちは。ナミレリです。みなさん、Macのターミナルは使ってますか?

前編に続き本記事はMacでターミナルを活用する(中編)です。
前編ではターミナルを使う前に知っておくべきことをまとめています。ぜひご覧ください。

Macでターミナルを活用する(中編)ではターミナルで7つのコマンドを試しながらターミナルの奥深さや楽しさを経験していただきたく用意しました。

この記事はこんな人にオススメ

  • ターミナルって何ができるの?
  • Macでターミナルを使いこなしたい
  • ターミナルの世界にどっぷりハマりたい
  • 代表的なコマンドの使い方を知りたい

Macでターミナルを活用し作業に対する日々のモチベーションを爆上げして楽しいMacライフになると幸いです。

この記事でわかること

  • よく使われる代表的なコマンド7つの使い方
  • プロンプトの理解
  • Macのディレクトリ構造など

この記事のMac環境
  • MacBook Pro 14インチ M1Max
  • macOS Monterey 12.2.1
  • ターミナル バージョン2.12(443)
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14日間の無料トライアルもありますので、ぜひダウンロードして試してみてください。

下の画像はカスタムしてかっこ良く設定したターミナルとプロンプト。ターミナルやプロンプトは自分好みに使いやすくかっこ良くカスタムできます

カスタムしたターミナル
カスタムしたターミナル

man(指定したコマンドのマニュアルを表示する)

man指定したコマンドのマニュアルを表示するコマンドです。さっとコマンドの使用方法を確認したい場合にも便利ですし、良く使うコマンドのマニュアルをあらためて確認すると大概新しい発見があるものです。最初に覚えるべきコマンドはmanコマンドだと思います。

使用方法はman半角スペースの後に調べたいコマンドを入力します。


man 調べたいコマンド

ではpwdコマンドのマニュアルを表示してみましょう。
英語でマニュアルが表示されます。


man pwd

man pwdで表示されたマニュアル
man pwdで表示されたマニュアル

manコマンドの出力を日本語化することも可能です(日本語版と英語版を使い分けることが可能)。下記のサイトがわかりやすくまとめてくれています。
参考:Macでもmanコマンドの出力を日本語/英語切り替え出来るようにする

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pwd(現在のディレクトリ名を表示する)

pwdはマニュアル(man pwd)にreturn working directory nameとあります。今いる現在のディレクトリ名を表示する、という意味ですね。

実際にターミナルでpwdを入力してみましょう。


man pwd
/Users/test-mac

この例では/Users/test-macと表示されました。現在のディレクトリが/Users/test-macであることがわかります。

pwdのオプション

pwdのプオションには-Pがあります。(physicalという意味です)これはシンボリックリンクのディレクトでpwdするとシンボリックリンクでディレクトのパスが表示されます。

cd(現在のカレントディレクトリを変更する)

cdは「Change Directory」の略です。現在のワーキングディレクトリ(カレントディレクトリ)を変更するコマンドです。

cdでディレクトリを移動しpwdで今いるディレクトリを確認する、といったようにcdpwd(それと次に説明するls)はセットで利用することが多いです。

1. ターミナルでcdを使いDesktopに移動し
2. pwdで現在のディレクトリ名を表示してみましょう。


cd Desktop
pwd
/Users/test-mac/Desktop

上の例ではcdDesktopに移動し、pwdで現在のディレクトリを表示します。

ひとこと
  • cdの引数には絶対パスまたは相対パスで移動したいディレクトリを指定します。
  • 存在しないディレクトリにcdしようとするとno such file or directoryと表示されます。
  • 引数なしでcdだけ入力した場合はホームディレクトリに移動します。
  • cdの引数を「..」(ドットを2つ)にすると一つ上の階層に移動します。
  • cdの引数を「-」(ハイフン)にすると直前のディレクトリに移動します。
  • cdの引数であるディレクトリ名はTABキーで補完することができます。

ls(ディレクトリやファイルを一覧表示する)

lsはマニュアル(man ls)にlist directory contentsとあります。現在のワーキングディレクトリ(カレントディレクトリ)のコンテンツ(ディレクトリやファイル)を一覧表示するコマンドです。

cdでディレクトリを移動しpwdで今いるディレクトリを確認しlsしてディレクトリやファイルを一覧表示させることが多いです。lsは最も費用頻度の高いコマンドの1つです。

1. cd(引数なし)でホームディレクトリに移動し
2. lsでディレクトリやファイルの一覧を表示してみましょう。


cd
pwd
/Users/test-mac/
ls
Desktop		Movies
Documents	Music
Downloads	Pictures
Library		Public

lsの良く使うオプション

-Fオプション

まずは-Fオプションです。


ls -F

-Fオプションはファイルのタイプ識別子を付けlsの結果を出力します。
下のスクリーンショットの例ではディレクトに「/」が付いていて、シンボリックリンクに「@」が付いているのがわかります。

ls -Fでファイルのタイプ識別子を付けて出力した結果
ls -Fでファイルのタイプ識別子を付けて出力した結果
識別子意味
*実行可能なファイルの識別子
/ディレクトリの識別子
=UNIXドメインソケットの識別子
>現在はSolarisのみで実装されている
@シンボリックリンクの識別子
|名前付きパイプ(FIFO)の識別子
ls -Fの識別子

-aオプション

次は-aオプションです。


ls -a

-aオプションはドットから始まるファイル(隠しファイル)も表示します。ドットで始まるファイルは一覧にデフォルトでは表示されない(しない)が一般的です。不用意に削除したり編集するのを防ぐためです。アプリケーションの設定ファイルの多くはドットから始まるファイル名です。

ls -aでドットから始まるファイルも表示した状態
ls -aでドットから始まるファイルも表示した状態。オレンジ色の下線で示したものがドットから始まるファイル。

-lオプション

次は-lオプションです。


ls -l

-lオプションはリスト形式で詳細な情報を表示します。

ls -lでリスト形式で詳細な情報を出力した結果
ls -lでリスト形式で詳細な情報を出力した結果

-Sオプション

次は-Sオプションです。


ls -S

-Sオプションはファイルサイズ順に大きいファイルからソートして表示します。-lオプションと組み合わせて使用することが多いです。-Fも組み合わせると下図のスクリーンショットのように表示されます。


ls -lFS

-lで詳細リスト表示、-Fでタイプ識別子表示、-Sでファイルサイズ降順でソートして表示します。順番の意味なないのでどんな順番でもOKです。

ls -lFSでファイルサイズ順にソートして出力した結果
ls -lFSでファイルサイズ順にソートして出力した結果
ひとこと

lsのオプションは上記以外にもたくさんのオプションがあります。更新時刻で古い順に表示し(一番下に最新のファイルを表示)することが多いですが、その場合はls -ltrとします。

このls -ltr-a-Fを組み合わせて、ls -ltraFも良く使います。こういった長いオプションを多様する場合は、aliaslsと入力した際にls -ltraFとして動作させることも可能です。

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mkdir(ディレクトリを作成する)

mkdirはマニュアル(man mkdir)に make directoriesとあります。その名の通りディレクトリを作成するコマンドです。

使用方法はmkdir半角スペースの後に作成するディレクトリ名を入力します。


mkdir ディレクトリ名

mkdirコマンドでTestというディレクトリを作成してみましょう。
lsコマンドでディレクトリが作成されたか確認します。

mkdirで「Test」ディレクトリを作成しls -ltrした出力結果
mkdirで「Test」ディレクトリを作成しls -ltrした出力結果
ひとこと

既に存在するディレクトリを作成しようとするとmkdir: ディレクトリ名: File existsと表示されエラーとなります。


mkdir Test
mkdir: Test: File exist

mkdirの良く使うオプション

mkdir-pオプションを紹介します。良く使うオプションです。


mkdir -p ディレクトリ名A/ディレクト名B/ディレクトリ名C

-pオプションはparentsの意味で必要に応じて親ディレクトリも作成します
例えばディレクトA、その中のディレクトB、その中のディレクトCを一気に作成した場合です。

-pオプションのもう一つ重要なことは作成しようとしたディレクトリが既に存在していてもエラーを返しません


例えば既にディレクトリAが存在していて、ディレクトA、その中のディレクトB、その中のディレクトCを一気に作成してもエラーとなりません。

mkdir -pで数階層のディレクトリを一気に作成
mkdir -pで数階層のディレクトリを一気に作成

cp(ファイルやディレクトリをコピーする)

cpはマニュアル(man cp)にthe cp utility copies the contents of the source_file to the target_fileとあります。ファイルやディレクトリをコピーするコマンドです。

使用方法はcp半角スペースの後にコピー元とコピー先のファイルやディレクトリを指定します。


cp source_file target_file

1. cpでファイルをコピーしてみましょう。
2. cpでディレクトリをコピーしてみましょう。

下のスクリーンショットで以下のコピーを実行しています。

  • file01.txtfile02.txtにコピー(一般的なファイルのコピー)
  • photo01.jpgphoto02.jpgにコピー(これも一般的なファイルのコピー)
  • -Rオプションでディレクトリをコピー
  • -rオプションでディレクトリをコピー
cpコマンドの実行例
cpコマンドの実行例
ひとこと

-R-rはディレクトリをコピーする場合に必要となるオプションです。このオプションはディレクトリを再帰的にコピーします

またディレクトリの後に/を付けても付けなくても結果は一緒です。ミスを避けるために私はディレクトリをコピーする場合には/を付けるようにしています。


cp -r dir01/ dir02/

mv(移動または名前を変更する)

mvはマニュアル(man mv)にmove filesとあります。そのままですがファイルやディレクトリを移動または名前の変更を行うコマンドです。

使用方法はmv半角スペースの後に移動元と移動先のファイルやディレクトリを指定します。


mv 移動元ファイル 移動先ファイル
# ↑この場合はファイル名の変更する

mv 移動元ファイル 移動先ディレクトリ
# ↑この場合は指定のディレクトリの下にファイルを移動する

1. mvファイル名を変更してみましょう。
2. mvディレクトリに移動してみましょう。
3. mvファイルを上書きしてみましょう。

下のスクリーンショットで以下のコピーを実行しています。

  • file01.txtfile_2022.txtファイル名を変更
  • file_2022.txtdir01/ディレクトリに移動
  • file02.txtdir01/file_2022.txt上書き
mvコマンドの実施例
mvコマンドの実施例
ひとこと

-vオプションは実行した動作を表示してくれます。確認のためにも便利なオプションです。


mv -v file01.txt file_2022.txt
file01.txt -> file_2022.txt

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。今回はMacでターミナルを活用する(中編)を紹介しました。

ターミナルを活用するとMacを使う景色が一変しまたMacの魅力もグッとアップします。Macの思想や大元がUnix系統であることをあらためて実感します。ぜひ皆さんもターミナルを活用してみてください。この記事がみなさんのMacライフに少しでもお役に立てたら幸いです。

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