こんにちは。ナミレリです。みなさん、MacでPythonは使っていますか?
以前にこちらの記事で紹介した「VSCodeでChatGPTを使うプラグイン」が非奨励となりました。この記事では代替のプラグインとして、機能がほぼ受け継がれている「ChatGPT Genie AI」を紹介していきます。
この記事はこんな人にオススメ
- VSCodeのChatGPTプラグインが非奨励となってしまった
- 代替の「ChatGPT Genie AI」プラグインってどうなの?
- VSCodeでChatGPTを使いたい
- M2 MacBook Air 13.6 インチ、MacBook Pro 14インチ M1Max
- macOS Ventura 13.2.1
- VSCode 1.76.2
- ChatGPT Genie AI v0.0.2
目次
はじめに
vscode-chatgptが非奨励になった理由は、下のリンクに掲載されています。
ChatGPT Genie AIのインストール
それではVSCode拡張機能の「ChatGPT Genie AI」をインストールします。「ChatGPT Genie AI」は以下の特徴があります。
- OpenAIのAPIキーを利用する(ブラウザを使ったログイン機能なし)
- GPT4、GPT3.5、GPT3などのモデルを利用できる
- 廃止になったvscode-chatgptと同等の機能が利用可能
- Chat履歴をMarkdown形式でエクスポートできる
- EDITOR VIEWが便利
サイドメニューの拡張機能をクリックし、検索ボックスで「chatgpt」を検索します。「ChatGPT Genie AI」をクリックしインストールします。
これでインストールは完了です。次にChatGPTで日本語で会話できるように設定します。
ChatGPT Genie AIの設定
日本語で会話できるように日本語化の設定をしていきます。まずは下のようにChatGPT Genie AIの「拡張機能の設定」を選択します。
続いてChatGPTから日本語で回答してもらうように設定します(デフォルトは英語)。先程のChatGPT Genie AIの「拡張機能の設定」から設定します。
下のようにプロンプトを日本語にするとChatGPTの回答も日本語になります。
@ext:genieai.chatgpt-vscode
英語プロンプト | プロンプトを日本語に設定 |
---|---|
① Add Comments | このコードに日本語のコメントを追加してください。 |
② Add Tests | このコードのテストを実装してください。 |
③ Complete Code | このコードを完成させてください。 |
@ext:genieai.chatgpt-vscode
英語プロンプト | プロンプトを日本語に設定 |
---|---|
④ Explain | このコードを日本語で説明をしてください。 |
⑤ Find Problems | このコードのバグを見つけてください。 |
⑥ Optimize | このコードを最適化してください。 |
APIキーの入力と知っておきたいコマンド
ChatGPT Genie AIの使い方は簡単です。サイドバーのランプのようなアイコンをクリックし、下のように会話を入力します。
OpenAI APIキーの入力と削除
初回は下のようにAPIキーの入力を求められます。
APIキーはここから取得します。https://platform.openai.com/account/api-keys
「Store in secrets」をクリックしAPIキーを入力します。以降、普通に使うことができます。
入力したAPIキーを削除したい場合は、コマンドパレット(shift + cmd + p)に>Genie: Clear API Keyを入力することで削除することができます。
知っておきたいコマンド
Clear API Key以外にも便利なコマンドがありますので下にまとめます。
コマンド | 説明 |
---|---|
Genie: Clear API Key | Secrets StorageのAPIキーをクリアする |
Genie: Ask anything | ChatGPTと会話する |
Genie: Reset session | 現在のセッションをクリアしChatGPTとの接続をリセットする |
Genie: Clear conversation | 新しい会話を開始する |
Genie: Export conversation | 会話全体をMarkdownでエクスポートする |
ChatGPT Genie AIの使い方
それでは、実際にコードに対する基本的な使い方を紹介していきます。
①Add Comments:コメントを追加してもらう
コードを選択し右クリックメニューを表示すると、Genieの各コマンドが追加されています。
右クリックメニューからAdd Commentsをクリックするとコードのコメントを考えてくれます。
②Add Tests:テストコードを実装してもらう
コードを選択し右クリックメニューからAdd testsをクリックします。
単体テストのコード例やその説明をしてくれます。
③Complete Code:コードを完成してもらう
コードを選択し右クリックメニューからComplete codeをクリックします。
完成に向けて不要なimport文やコメントを削除してくれたり、より効果的なメソッドに置き換えてくれたり、また、パフォーマンスに関する問題を言ってくれたりなど、とても賢いです。
④Explain:コードを説明してもらう
コードを選択し右クリックメニューからExplainをクリックします。
コードの説明を丁寧にわかりやすくしてくれますね。すごい。
⑤Find Problems:バグを見つけてもらう
コードを選択し右クリックメニューからFind bugsをクリックします。
⑥Optimize:コードを最適化してもらう
コードを選択し右クリックメニューからOptimizeをクリックします。
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EDITOR VIEWの使い方
サイドバーのランプアイコン(ChatGPT Genie AI)をクリックすると、デフォルトではCONVERSATION VIEWという下の画像のVIEWが立ち上がります。
このCONVERSATION VIEWでChatGPTと会話することは当然可能ですが、ChatGPT Genie AIの特徴であるEDITOR VIEWの使い方を紹介します。
EDITOR VIEWに切り替える
EDITOR VIEWに切り替えるには、下の画像のようにツールバーの右上のアイコンをクリックするか「Try editor view」をクリックします。
EDITOR VIEWの機能
EDITOR VIEWは下の画像のようなVIEWです。ひとつひとつ機能を紹介します。
EDITOR VIEWのツールバー
EDITOR VIEWのツールバーには3つのアイコンがあります。機能は下の表の通りです。
アイコン | 説明 |
---|---|
(左)Conversation view | CONVERSATION VIEWに切り替える |
(中央)What’s new | 右スペースにWhat’s newを表示 |
(右)Show settings | 右スペースにChatGPT Genie AIの設定を表示 |
Temperatureの設定
TemperatureはChatGPTのパラメータの1つです。3つの設定値については下の表にまとめます。まずはPreciseで試してみて、問題があるようであればBalancedやCreativeを試してみるのが良いと思います。
Temperatureの設定値 | 説明 |
---|---|
Precise | 出現確率の高い単語が優先され、 より的確で一定の傾向を持った文章が生成される |
Balanced | バランスされた文章が生成される |
Creative | より多様な文章が生成される |
コードを書いてもらう
例えば、中段の会話を入力するエリアに何らかのコードを書くように依頼すると、右エリアに新規で作成してくれます。これは便利ですね。
下のキャプチャでは、「PythonでFizzBuzzのサンプルコードを書いてください」と依頼しています。
右エリアのコードを選択した状態で、その部分における質問をすることもできます。
ショートカットについて
デフォルトでは、ChatGPT Genie AIの右クリックメニューがショートカットに登録されています。
コードを選択して、下のショートカットをクリックするだけで、右のエリアに新規でコードを作成してくれます。これも便利です。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の【Python】VSCodeでChatGPT Genie AIを使うはいかがでしたでしょうか。
ChatGPT関連の記事を下にまとめていますので是非ご覧ください。
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