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【Linux】Ubuntu 23.10でAlacritty環境を整える

6 min

こんにちは。ナミレリです。今回は2023年10月12日(現地時間)にリリースされた、Ubuntu23.10のターミナル環境を使いやすく整備します。デフォルトのGNOME Terminalよりモダンで高速でシンプルなAlacrittyをインストールして、使いやすく設定していきます。

Parallels Desktop 19 for MacにインストールしたArm版のUbuntu 23.10で試していますが、Intel版のMacBookなどにインストールしたUbuntu 23.10でも同じ手順で問題なくAlacrittyをインストールすることができます。

この記事はこんな人にオススメ

  • GNOME Terminalに変わる新しいターミナルを探しているユーザー
  • 性能や応答速度を重視するユーザー
  • カスタマイズ性を求めるユーザー
  • RustやGPUアクセラレーションに興味があるユーザー
この記事の環境
Parallelsのホスト
仮想OS
  • Ubuntu 23.10
  • Alacritty 0.12.2
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Alacrittyって何?

以前の記事で、Macにalacrittyをインストールしてかっこ良く設定する方法を紹介しています。

上記の記事でalacrittyについてまとめていますのでぜひご覧いただきたいですが、alacrittyの特徴をまとめると下のようになります。

alacrittyの特徴

高速性GPUアクセラレーション使用して、滑らかなスクロールや高速な描画を実現
シンプル不要な機能を排除しターミナルとしての核心的な機能に特化
カスタマイズ性設定ファイルで見た目や動作を細かくカスタマイズ可能
クロスプラットフォーム: macOSのみならず、WindowsやLinuxBSDにも対応

alacrittyのデメリットをあげるのであれば、他のターミナルソフトには実装されているタブ機能やウィンドウの分割機能がないことでしょうか。タブやウィンドウ分割機能はtmuxを利用することで解決する(より便利になる)ので、tmuxも合わせて使うことがおすすめの使い方です。

それでは、早速、Ubuntu23.10にalacrittyをインストールしていきましょう。日本語キーボードの設定や、Maの英数・かなキーが使えるようにしておくと便利なので、まだの方はこちらの記事を参考にしていただいて設定してください。

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アップデート

毎度のことですが、まずはパッケージのリポジトリとインストール済のソフトウェアをアップデートします。

ローカル側のリポジトリを最新にします。


sudo apt update

アップデート可能なパッケージを表示するには下記のコマンドを入力します。


sudo apt list --upgradeble

インストール済のソフトウェアを実際にアップデートします。


sudo apt upgrade -y

Alacrittyのインストール(aptでインストール)

aptで簡単にインストールすることができます。


sudo apt install alacritty

インストール後、alacrittyのバージョンを確認しておきます。


alacritty -V
alacritty 0.12.2

Nerd Fontsのインストール

Nerd Fontsとは、標準的なフォントに加えて、プログラミングや開発作業に役立つ多くのアイコンやシンボルを含んだフォントファミリーのことをいいます。ソースコードを見やすくするために最適化されており、また、多くのグリフやアイコン(例えば、Gitのブランチアイコンやプログラミング言語のロゴなど)が含まれています。

alacrittyなどのターミナルやNeovimなどで作業する際にも、グリフやアイコンを表示することができて、かっこ良く楽しく作業の効率化を図ることができます。

今回は、FiraCode Nerd Fontをダウンロードして、Ubuntu23.10にインストールします。

FiraCode Nerd Fontのダウンロードとunzip

以下のURLから、FiraCode Nerd Fontをダウンロードします。

ダウンドードしたディレクトリに移動し、以下のようにunzipします。-dでディレクトリを指定して展開することができます。下の例ではFiraCodeというディレクトリを作ってそこに展開します。


unzip FiraCode.zip -d FiraCode

FiraCode Nerd Fontのインストール

~/.local/share/fonts/を作成して、ダウンロードしたttfを入れます。以下のコマンドです。


mkdir ~/.local/share/fonts


mv FiraCode/*.ttf ~/.local/share/fonts/.

以下のコマンドでフォントキャッシュを再構築します。


fc-cache -fv

fc-cachefc-cacheは利用可能なフォントのキャッシュを生成・更新するコマンドです。
-f-fオプションはキャッシュが既に存在していても、強制的にキャッシュを再構築します。
-v-vオプションはverboseの略で詳細を表示します。
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Alacrittyの設定ファイル

バージョン0.12のalacrittyの設定は、YAML形式の設定ファイルを用意し設定していきます。

バージョン0.13以降では、TOML形式の設定ファイルになります。バージョン0.13以降ではYAML形式の設定ファイルからTOML形式の設定ファイルへ変換するコマンドである、alacritty migrateが用意されています。


mkdir ~/.config/alacritty/
touch ~/.config/alacritty/alacritty.yml

Alacrittyの設定


vi ~/.config/alacritty/alacritty.yml

設定内容は、以前の記事でMacにalacrittyを設定した際の設定をします。参考にしてください。

~/.config/alacritty/alacritty.yml


window:
  dynamic_title: true
  dimensions:
    columns: 90
    lines: 30
  opacity: 0.8
  padding:
    x: 5
    y: 0

cursor:
  style:
    shape: Block #(Block, Underline, Beam)
    blinking: Always
  unfocused_hollow: false
  blink_interval: 400

scrolling:
  history: 10000

env:
  TERM: xterm-256color

live_config_reload: true

font:
  size: 14
  normal:
    family: "FiraCode Nerd Font"

  offset:
    x: 0
    y: 1
  glyph_offset:
    x: 0
    y: 0

colors:
  primary:
    background: "#000918"

Alacrittyの起動

alacrittyの起動はshow appsから起動することもできます。

右クリックメニューから、ダッシュボードにピン留めしておくと便利です。

Starshipのインストール

シェルプロンプトはStarshipを使います。Starshipはミニマルで高速なRust製のプロンプトで高度なカスタマイズが可能です。詳しくは以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

下のコマンドで、最新のStarshipバイナリをインストールします。


curl -sS https://starship.rs/install.sh | sh

初期化のためのスクリプトをシェルの設定ファイルに追加します。bashの場合は下のようにします。


vi ~/.bashrc
eval "$(starship init bash)"

これでalacrittyを起動するとStarshipのシェルプロンプトになっているはずです。

zshのインストール

bashではなく、zshでalacritty+Starshipを使う方法を紹介します。まずは下のようにzshをインストールします。zsh-autosuggestionszsh-syntax-highlightingもインストールしておくと便利です。

zshをaptでインストールする


sudo apt install zsh
sudo apt install zsh-autosuggestions
sudo apt install zsh-syntax-highlighting

ぞれぞれのプラグインを簡単に紹介します。

プラグイン説明
zsh-autosuggestionsコマンドラインに入力を始めると、過去のコマンド履歴から
関連するコマンドが薄いグレーで表示される。
zsh-syntax-highlightingコマンドラインに入力するとき、構文に基づいてリアルタイムで
色分けされたハイライト
が表示される。
例えば、存在しないコマンドを入力すると赤色で表示されます。

zshの設定

~/.zshrcに以下を追加します。


vi ~/.zshrc


source /usr/share/zsh-autosuggestions/zsh-autosuggestions.zsh
source /usr/share/zsh-syntax-highlighting/zsh-syntax-highlighting.zsh

autoload -Uz compinit
compinit

eval "$(starship init zsh)"

ログインシェルをzshにする

ログインシェルをデフォルトのbashからzshに変更します。


chsh -s /usr/bin/zsh

ログオフか再起動後、alacrittyなどのターミナルを起動するとzshが起動します。

これで、alacritty、Starship、zshの完成です。

Alacrittyのカラーテーマの設定

alacrittyにはたくさんのカラーテーマがありどれもかっこ良く迷ってしまいますが、最近はまっているカラーテーマのcatppuccinを紹介します。

alacrittyのカラーテーマ一覧

alacrittycatppuccinのカラーテーマ

catppuccinのカラーテーマのインストールと設定

下のように~/.config/alacritty/catppuccingit cloneします。


git clone https://github.com/catppuccin/alacritty.git ~/.config/alacritty/catppuccin

~/.config/alacritty/alacritty.ymlを下のように編集します。


vi ~/.config/alacritty/alacritty.yml


import:
# uncomment the flavour you want below:
  - ~/.config/alacritty/catppuccin/catppuccin-mocha.yml
#  - ~/.config/alacritty/catppuccin/catppuccin-macchiato.yml
#  - ~/.config/alacritty/catppuccin/catppuccin-frappe.yml
#  - ~/.config/alacritty/catppuccin/catppuccin-latte.yml

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。Ubuntu 23.10でAlacritty環境を整えるはいかがでしたでしょうか。zsh、Alacritty、Starshipで使いやすいターミナル環境を構築することができますので、ぜひチャレンジしてみてください。

Starshipのシェルプロンプトのカスタマイズについては以下の記事で詳しく紹介していますので、プロンプトのカスタマイズが好きな方はぜひご覧ください。

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